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未来 [備忘録]

「子供達は未来である」
K林先生が,どっかに書いていた.

これを読むだけで,涙が出そうになる.
うれしい,大切にしなければ,
僕たちも頑張ろう,一緒に,と.
娘を見ていると,本当にそう思う.

K林先生の言葉は,修飾も少なく,
ややぶっきらぼうであるが,伝えたいことが明確だ.
共感できる言葉が選ばれている.

どんな子供なのか,どんな未来なのか,
何も書かれていないのに,自分の娘や
対峙する学生,となりの人まで,
きっと素晴らしい未来のために,と共感できる.

文章を書きながら,そのすごさを目の当たりにする.


お薦め [備忘録]

K林先生の授業では,土木を学ぶ一年生に対して
課題図書(全て,文庫か新書)を掲示するそうだ.
とても,面白い企画.

編者が先生なので,いくつか選にもれた.
ここでは,僕が選んだ5冊を思う存分提示.

1.『美しき日本の残像(アレックス・カー)』 朝日文庫:
僕の心を打ったのは彼の言葉でした.「美しさ」の定義に近い.

2.『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 上・下(塩野七生)』 中公文庫:
土木とは何か,インフラストラクチャーとは何かを,時代とともに写実的に描き出した名著.

3.『深夜特急(沢木耕太郎)』 新潮文庫:
旅は土木の基本です.旅行ではありません.今しかできないこと,その一瞬を感じ取ろう.

4.『坂の上の雲(司馬遼太郎)』 文春文庫:
等身大で日本の近代について学ぶことは,これからの生き方を考えることになる.

5.『孤愁の岸 上・下(杉本苑子)』 講談社文庫:
プロジェクトXよりリアル,川づくりは人づくり,そしてまちづくり.


デザインとマネジメント [備忘録]

昨日,N間せんせに,
「あなたの文章は,カタカナ多いなぁ」って
突っ込まれましたが,めげません.

土木分野,特に,社会やインフラストラクチャー
を扱う分野では,表題のデザインとマネジメントは
ほぼ同義語とも言えるだろう.

三バカトリオの片割れ,柴Tとは一緒に書いた本の
中で,プロセスや仕組みなどを重視するのは,
デザインもマネジメントも同じようになってきた.
できあがったもののなかで,「かたち」により責任を
追う方をデザイン,「仕組みや人の取り組み」に
責任を追う方がマネジメント,といような内容で.

かたや,もう片割れ,☆のさんとは昨日の行きの
電車のなかで,調査やスタディ,仕組みづくりなど,
デザインと計画(マネジメント)系でやることは,
ほぼ同じ.違いは,例えばまちづくりなどでは,
マネジメントが選択肢の多さに気を遣うのに対して,
デザインは一つに絞ってあげる,ことが大切なんじゃ
ないか,と.

これも,なるほど.

プロセスを大切にする時期のズレや,成果の保証の
仕方なんかも少しずつ違うのだろうけど,基本
一環したものづくりであることに変わりはないです.

当分,考えないといけない.


子供の極意 [備忘録]

松岡正剛:「知の編集術」,講談社現代新書 より

子供遊びの基本型は三つのパターンに分かれる
1.ごっこ型
2.しりとり型
3.宝探し型

1.ごっこ型
ままごと,お医者さんごっこ
ロールプレイング・ゲーム
単に現実の模倣ではなく,どきっとするような
真実が含まれていたり,空間や見立ての
ディテールが細かく,独創的

2.しりとり型
情報を連鎖させていく編集,相互編集
発展型は,連想ゲーム

3.宝探し型
祖型は,かくれんぼ
鬼ごっこ的なものに発展

3つで言い切ることって大切.
そして,遊びってモデルとして,可能性がある.
例は,シンプルであれば,より良い.


 [備忘録]

風景は個人によって編集された環境の眺めなのである。

齋藤潮:名山へのまなざし,講談社現代新書,p.207,2006.7

ずっと持ち歩いていたのですが,やっと
しかし,あっという間に読みました.
何度も「あとがき」を読みそうになったけど,
ちゃんと順番に読んでよかった.
この本だけは,最初からちゃんと読みたかったのです.

書き手をよく知っているようで,よく知り得ない,
不思議な立場の先達の魂の一献だと思いました.
孤高ではないはずです.猛追走中.


ズレ [備忘録]

日比野克彦:「8万文字の絵 表現することについて」,PHP新書,p.113

 美的感覚が一人ひとり異なっていることが人間の個性の源になっている。
 違いやズレが個々の中にあり、そのやりとりからそこに文化が生まれる。

近々会えるかもしれないので,日比野さんの
活字を読んでみた.
というより,見てみた,という感じ.

39歳の時に,書かれた文章.
こう書かれると,当たり前なんだけど,
やはり書いた人が偉い,と思う.
ちゃんと,言葉にすることも表現だ.


草枕 [備忘録]

夏目漱石:『草枕』,新潮文庫,p.148

 人情世界にあって,美しき所作は正である、義である、直である。
 正と義と直を行為の上に於て示すものは天下の公民の模範である。

公の美とは,直に正しい所作に基づくものであろう.
次の命題.


阿弥陀様 [備忘録]

 小説とは阿弥陀様を言葉で作るようなものだと思います。

南木佳士:「阿弥陀堂便り」,文春文庫,p.120

口のきけない少女がノートに大書きして
おうめ婆さんの前に広げた一文.

短編小説を読むことが増えた.
読んだあとに,とても豊かな気持ちに
なれた,この一冊.

土木工学は実学であるけれど,
阿弥陀様を支える技の部分を
持ち合わせている.
インフラストラクチャーは,学と技の統合であり,
風土に醸成されて地域の宝になるはずだ.


発見 [備忘録]

西田正憲:「瀬戸内海の発見-意味の風景から視覚の風景へ-」,中央公論社,1999.3.

p.245
 風土性とはまず最初に直観されるものではないだろうか

いろんな面で勉強になる本でした.
論文としての原型が残っているだけに,
D論の苦労なども散見されましたが,
素直に読ませて頂きました.

きっちり仕事を完遂された方が,
最後にこう言わざるを得ないことが
身にしみて感じ入りました.

見えているのかいないのか,
語れるのか否か.
これからも頑張ります.


桃の宵橋 [備忘録]

伊集院静の短編集「乳房」より

桃の宵橋,p.134
 そのおばあちゃんが,私が嫁ぐ前に言ったの。
 『男の子、三人産んだら、人殺しのことをなじっちゃあ
 いけないよって。女の子、三人産んだらお女郎さんの
 こと悪く言っちゃあいけないよって』ね。母さんは八人
 産んで皆ちゃんと聖人してくれたけど、そんなの上出来
 だったんだろうって...

戦後まもなく,11人の子供を育てた近所のおばあさんが,
主人公の母に言った言葉だが,そのおばあさんの顔を
最後に見れたのは二人だけだったそうだ.

時代なのかもしれないが,人が生きる悲哀を感じさせる
一文だった.生きていくこと,人を育てること,って
凄まじいものなんだと感じた.


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